【VGC2022】全国大会(PJCS2022本戦)使用構築記事&対戦レポート
こんにちは、エリマキです。
6月に行われた全国大会(PJCS2022本戦)で使用した構築の紹介記事です。
結果は3勝3敗の66位で世界大会出場の権利を獲得できる50位以内に入ることができませんでしたが、使っていて非常に面白い構築でした。
【追い風構築偽装トリパ Version2】
【構築経緯】
PJCS2022 ゲーム部門は予選がBO1、決勝トーナメントがBO3となっています。
決勝トーナメントに進むためには予選で32位以内に入る必要がありますが、世界大会の出場権利は50位以内に与えられます。
世界大会に行きたい思いが強かったため、決勝トーナメントのことは考えず予選のBO1に特化した構築を使用し、50位以内に入るということを目標としました。
そのため、INCで使用したように初見殺し性能が高い偽装構築を使用することにしました。
※ちょうど転職活動の真っただ中でじっくりと1つの構築を磨くこともできなかったのも理由としてあります・・・
次にエルフーンの隣に初手で出すポケモンとして、高火力を押し付けることができ、キョダイゴクエンのスリップダメージも非常に強力なリザードンを採用。
トリックルーム下で相手のポリゴン2や白バドレックス、S実数値48以上のトリトドンよりも早く動けるようにパワー系アイテムを持たせることにしました。
ここまででガオガエンが重ためなので負けん気ボルトロスを採用。
トリックルーム下で相手のガオガエンよりも早く動くためにルームサービスを持たせることにしました。ルームサービスであれば、相手がトリックルームに寄せていた構築だった場合、トリックルームが展開される前、展開後ともに相手より先に行動できることがあります。
トリックルームが切れた後のスイーパー役ができタイマン性能の高い珍しい型の黒バドレックスを採用。
最後の一枠にエルフーンでのトリックルーム起動が難しそうなマッチが発生した時のためにポリゴン2を採用。
【個別解説】
エルフーン@バコウのみ
特性:いたずらごころ
性格:なまいき
実数値:167-72-113-97-132-108(AS個体値0 or 1)
努力値:252-0-60-0-196-0
今回のトリックルーム起動役。きあいのタスキをバドレックスに譲った関係で持ち物は飛行技半減のバコウのみ。弱点を突かれなければ一撃で倒されることは少なく、苦手な鋼タイプの代表格ザシアンに対しては隣のリザードンで圧力をかけることができるため、トリックルームを起動できない代わりに相手のポケモンを1匹倒せるならOKという動かし方をすることが多い。後発に黒バドレックスを控えさせていることが多いので、意外となんとかなる。
リザードン@パワーアンクル
特性:サンパワー
性格:れいせい
実数値:183-89-101-177-105-94(AS個体値0 or 1)
努力値:236-0-20-252-0-0
この構築のメインアタッカー。火力が出せるだけでなく、いのちのたまを持ったA実数値167ボルトロスのダイサンダーを高乱数で耐えるほどの耐久を持つ。
ダイバーンの最大火力となるブラストバーンは当然採用。ソーラービーム採用はトリトドン意識。ダイマックスしないこともあるため、使い勝手の良いねっぷうを採用。
Hはサンパワーによる被ダメージが少なくなるように8n-1にしています。
グラードン@しろいハーブ
特性:ひでり
性格:ゆうかん
実数値:207-222-160-X-111-85(S個体値0 or 1)
努力値:252-252-0-0-4-0
トリックルームのターン中に相手をなるべく倒し切りたいので、持ち物はいかくやダイドラグーンによる火力ダウンを一度無効にできるしろいハーブを採用。
ダイマックスしない時でも相手のダイマックスポケモンに炎打点を持てるかつ命中100で攻撃できるようにヒートスタンプではなく、ほのおのパンチを採用。
ボルトロス@ルームサービス
特性:まけんき
性格:いじっぱり
実数値:186-183-91-X-100-119(S個体値6 or 7)
努力値:252-252-4-0-0-0
一発芸。S4振りルナアーラをトリックルームがない状態で抜くことができ、ルームサービス発動後は実数値79となり、トリックルーム下でSを下げていないガオガエンより先に動くことができる自慢の調整。
構築上ダイジェットの必要性がほぼないため、ルナアーラへの大きな打点となるかみくだくを採用。
黒バドレックス@きあいのタスキ
特性:じんばいったい
性格:おくびょう
実数値:175-81-101-217-120-222(A個体値0 or 1)
努力値:0-0-4-252-0-252
技:アストラルビット/アンコール/かなしばり/まもる
個人的に一番使っていて楽しい黒バドレックスの型。アンコールとかなしばりのコンボにより1対1であればガオガエン相手でさえも勝ててしまう。思ったよりわるあがきのダメージ量が出るので耐久に努力値を振った方が良かったかも。
ダイマックスポケモン相手に通じないのが弱点だが、試合の終盤で出すことがほとんどで相手もトリックルームを凌ぐためにダイマックスを使い終えていることが多いため、あまり気にならない。
特性:アナライズ
性格:のんき
実数値:191-85-143-125-129-58(AS個体値0 or 1)
努力値:244-0-156-0-100-0
トリックルーム起動役2。どうしてもエルフーンでトリックルームを起動できそうにない時に出す。トリックルーム下で高火力を押し付けていく構築なので、かいでんぱではなく隣のポケモンを守れるサイドチェンジを採用。
特性はトレースの場合、相手のカイオーガのあめふらしを奪ってしまうことで晴れ状態を雨に書き換える事故防止のため、アナライズで採用。
【選出】
・基本選出
後発:グラードン+黒バドレックス
基本的には1ターン目からトリックルームを押す。隣のポケモンは相手によって攻撃したり守ったり。裏の黒バドレックスをトリックルームが切れた後にいかに動かせるかが大事。最終的に相手のポケモン残り1匹対黒バドレックスの盤面を作ることを目指す(わるあがきのダメージは意外と出るのでHP管理も大事)。
【対戦レポート】
※重要※
PJCS終了から2か月経っているので、記憶違いがあったらすみません。。
1戦目:×
VS QSさん
相手先発後発
当方先発後発
緊張していたのもあり、1ターン目の立ち回りを間違えてしまった。
エルフーンにねこだまし読みで黒バドレックスに交代しながら、リザードンまもる。次のターンにガオガエンにアンコールしながら、モロバレルにキョダイゴクエンで良い。
実際はリザードンはまもるをしながら、エルフーンでモロバレルにきあいのタスキ警戒でムーンフォースを打ってました(エルフーンにねこだましされたので動けていない)。
まだ巻き返しできたが2ターン目にダメージ感覚ミス(捨て台詞でC-1になったとしてもリザードンの非晴れ下キョダイゴクエンで、エルフーンのムーンフォースと合わせればモロバレルを倒せると思ってしまった)をしてあっさりと負け。
構築の使用期間が短いことがちゃんと裏目に出ています!()
2戦目:〇
VS クーさん
相手先発後発
当方先発後発
トリックルームの起動に成功し、後発のグラードンでダイマックスをして打開する展開に。
耐久振りのおかげでボルトロスがムゲンダイナのダイマックスほう(恐らくこだわりメガネ持ち)を耐えてくれ、返しのワイルドボルトをキョダイマックスしたカメックスにヒットさせ、反動ダメージでダウン。次のターンにエルフーンのてだすけ込みグラードンのダイアースでカメックスを倒せたことで有利展開に。
ラッキーがあまえるを覚えていたが、白いハーブで一度無効にできたのが大きい。ラッキーの処理に苦労したが黒バドレックスのアンコールで補助技しか打てないようにして勝利。
3戦目:〇
VS ぺろきちさん
相手先発後発
当方先発後発
1ターン目にヘドロばくだんでエルフーンが何もできずに倒れ、守っていたリザードンがダイロックで大きく削れる不利展開。
2ターン目にリザードンが倒れるもフシギバナを倒すことに成功。
3ターン目に黒バドレックスがグラードンのダイホロウを守りダイマックスを凌ぐ。
しかし、4ターン目にシャドークローで結局黒バドレックスが倒れてしまうため、二連まもるチャレンジに挑戦。まさかのチャレンジに成功し、5ターン目以降はかなしばり+アンコールでなんとか持ちこたえる。
ルナアーラがワイドガードを所持しており、ほのおのパンチ以外に打点がない状態だったが、これもかなしばり+アンコールで全体技を無理やり通していった。
二連まもるが決まっていなければ負けていたので、運が良かったです。
4戦目:×
VS ペンギンさん(2019年の世界チャンピオン)
相手先発後発
当方先発後発
1ターン目にボルトロスのダイナックル→ザシアンのきょじゅうざんでポリゴン2が倒される。グラードンはだんがいのつるぎを選択するもザシアンに当たらず。
2ターン目にザシアンのきょじゅうざんをかなしばりで止めながらダイアースでザシアンを倒すことに成功。
3ターン目にお相手のポリゴン2がトリックルームを張り、こちらとしては美味しい展開に。
その後、交代やまもるを駆使し、トリックルーム下で白バドレックスとリザードンの対面を作ることに成功。ブラストバーンで倒せば勝てるかも?という良い展開に。
ブラストバーンが当たり喜んだのも束の間、まさかの超超ミリ耐え。きあいのタスキかぁーやるなぁと思ったらピローン♪という音とともにじゃくてんほけんが発動。
H252D4振り白バドレックスの場合、高乱数(75%)で一発で倒すことができるのですが・・・もしかしたらDに厚い型だった可能性もあります。
そのままステータスが上がった白バドレックスに3体破壊されて負け。
対戦後に直接ペンギンさんに伺ったところ、リアルタスキ(HP1残り)だったそうです(;;)前の試合で二連まもるを決めたツケが回って来たのだろうか。。
会話の中で、面白い構築ですねと仰って頂けたのはとても嬉しかったです^^
5戦目:×
VS ななかまどさん
相手先発後発
当方先発後発
魂の一戦。ここで負ければロンドン行きはほぼ確定でなくなります。
1ターン目にトリックルームの起動に成功し、有利展開に。
その後、キョダイマックスしたリザードンで大きく圧力をかけることができ、プレイングミスしなければ勝てるかもと思っていました。
が、驚くべき光景が待ち受けていました。
HPを約半分ほど残したキョダイマックスリザードンがイベルタルのふいうちで吹っ飛んでいきました。その後急所に当たったの文字。お相手はガッツポーズ、僕は天を見上げました。This is Pokémon‼
そのまま、ゲームプランが崩れ立て直すことができずに負け。
ここで僕の全国大会は実質終わりました。
お相手のイベルタルとレジエレキの性格と持ち物が後に公開されたので計算してみました。
おくびょうレジエレキ(C252振りと仮定)のボルトチェンジ1回による被ダメ=170~204
サンパワーダメージ2回=44
ようきイベルタル(A252振りと仮定)のタイプ強化アイテム補正ありのふいうち1回による被ダメージ=115~136
つまり2匹とも火力にぶっぱしていた場合のダメージは329~384ということになります。こちらのキョダイマックスリザードンのHPは366なので低乱数(約37.5%)一発です。急所でなくても良い乱数を引かれていたら負けていたかもしれません。
6戦目:〇
VS Acuarioさん
相手先発後発(初手のボルトロスの隣がザシアンだったかうろ覚え)
当方先発後発
1ターン目にトリックルームが決まり、そのままトリックルーム中にお相手の残数を減らすことに成功。この時はロンドンに行けないことのショックに打ちひしがれていたので、細かい試合内容を覚えていません・・・
試合開始前に会場から貸し出されているお相手のプロコンの接続が悪くなってしまい、テーブルにたくさんのスタッフが集まってきたことはよく覚えています。。
ー 結果 3勝3敗 66位 ー
【最後に】
初の全国大会の出場だったので最初は緊張もありましたが、会場でTwitterのFFの方と話したり、一緒のテーブルになった方と仲良くなったりと非常に有意義な時を過ごすことができました。
また、オフ会もかなり長い間参加していませんでしたが、改めて対面でポケモンバトルをする楽しさを味わうことができました。
当日私と会話して下さった方、対戦して下さった方、ありがとうございました。
来年のWCS(世界大会)は横浜で開催されることが決定したので、来年こそは世界大会の権利を獲得できたらと思います。海外の大きな会場でポケモンバトルをすることに憧れもありますが、移動費や宿泊費に悩む必要がなくなったのは良いことですね(笑)
最後の最後に、Youtubeで生放送をしたり稀に動画投稿したりしていますのでチャンネル登録をしてくださると嬉しいです!
長文になりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。