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【VGC2022 INC13位 レート1886 構築記事】のうてんき黒バドレックス使ったら勝率90%超えで全国大会に進むことができた話

お久しぶりです、エリマキです。5年ぶりにポケモンの記事を投稿します。

6月に行われた全国大会(PJCS2022本戦)に選手として参加してきました。

結果は66位で惜しくもロンドン大会の権利を獲得できる50位以内に入ることができませんでしたが、とても貴重な経験ができました。

そちらについては近々ブログを更新予定ですが、遅ればせながら今回はINC Marchを13位(31勝3敗/勝率約91%/レート1886)で勝ち抜いた構築をご紹介します!

※INC=International Challengeの略称。海外ではICと略されることが多い。

 

【追い風構築偽装トリパ】

トルネロスの型が異なっている点については後述しています

【構築経緯】

INCでは高い勝率を出すことが不可欠かつ3日間で最高45試合もしないといけないため高い集中力が求められます。

そのため、プレイングスキルが十分でない自分にとっては以下の条件を満たしていた方が良いと考えました。

初見殺しなど自分のやりたいことを押し付け、読み合いがあまり発生しない展開にして考えることをなるべく減らす

選出はほぼ4体固定で苦手な構築が来た時に残りの2体でカバーする

 

※リアルが多忙だったため最終日にまとめて対戦をしないといけなかったため、なるべく脳死でボタンを押すだけで勝てる構築を目指しました。

結果的に最終日の深夜2時半からタイムリミットまで6時間半という状況で34試合ぶっ続けで対戦をすることになりました(笑)

 

初見殺しはBO3(2本先取)でないINCやランクマッチでは非常に有効であると考えています。個人的にトリックルームが好きなのもあり、素早いポケモンを使ったり追い風を絡めたりして上から制圧する構築と見せかけて、実は遅いポケモンで戦っていく偽装構築を軸とするところから考え始めました。

そこでまず最初に目を付けたのは黒バドレックス

当時は黒バドレックスでトリックルーム展開をする戦術が少なかったので騙しやすいと考えました。黒バドレックスの相方としてこのゆびとまれでサポートができるイエッサンメスを採用。
トリックルーム展開後、火力の押し付け役としてカイオーガを採用。

トリックルームを展開しても関係なしにグラススライダーで殴ってくるゴリランダー対策にアマージョを採用。

ここまででとつげきチョッキを持ったイベルタルが重めなのと、なるべく素早い構築に見せるためにレジエレキを採用。レジエレキ+黒バドレックス+カイオーガで上から制圧する構築が環境に存在していたので、騙しやすさも増すと考えました。

最後に追い風役と見せかけるためにトルネロスを採用。エルフーンじゃない理由としては、トリックルームを覚えるポケモンなのでトリックルーム構築かもしれないと思われる可能性を少しでも減らすためです。

ちなみに、後述しますが、とつげきチョッキを持ったナットレイがかなり重いのでファイアローの採用もアリだと思います。

【個別解説】

黒バドレックスきあいのタスキ

特性:じんばいったい

性格:のうてんき(⁉)

実数値:207-90-111-217-108-155(AS個体値0 or 1)

努力値:252-0-4-252-0-0

技:アストラルビット/ワイドフォース/トリックルーム/まもる

素早さ種族値150からまさかのトリックルームを展開し、そのまま高火力全体技で制圧してくれる神ポケモンカイオーガの全体技と合わせてダイマックスしないで勝つ対戦も何度かあり、短時間で試合数をこなす一助となりました。

そんな中、対戦をこなしていく中でおかしなことが少しありました。

まず、トリックルーム展開後に相手のウーラオスに先に動かれるということがありました。最遅黒バドレックスの素早さ実数値は139なので素早さに努力値をあまり振っていない珍しい個体ということになる訳ですが、その時は事故だろ~と思っていました。

また、倒せるであろうと思った攻撃がミリ耐えされるということが何度かありました。

そんなこんなで31勝3敗で予選抜けが確定。改めて使用個体を確認しようとボックスを覗いたところ、椅子から転げ落ちました。

なんと黒バドレックスの性格が冷静のはずが、のうてんきだったのです。

意味が分かりませんでした。バトルボックスに登録する前に何度も確認したはずなのに・・・ミント使い忘れたンゴ。

もしかしたら能天気のおかげでミリ耐えして勝った試合があったかもしれないけど、これが原因で負けた試合がなくて本当に良かった。まじで。

プレイヤー自身の性格を能天気から冷静に変えないといけないですね()

という訳で以下が冷静だった場合のステータスです。

207-90-101-238-120-139 強そう

証拠写真

 

イエッサンメス@サイコシード

特性:サイコメイカ

性格:のんき

実数値:175-60-128-115-128-81(AS個体値0 or 1)

努力値:236-0-252-0-20-0

技:このゆびとまれ/ワイドフォース/てだすけ/まもる

サポート役。素早さは相手のゴリランダーと初手で対面した時にサイコフィールドを取りたいので最遅。

基本的に先発で黒バドレックスと出し、このゆびとまれトリックルームをします。相手の構築次第で後発に置く場合あり。

 

カイオーガ@うしおのおこう

特性:あめふらし

性格:れいせい

実数値:207-105-111-222-160-85(AS個体値0 or 1)

努力値:252-0-4-252-0-0

技:しおふき/こんげんのはどう/れいとうビーム/まもる

火力お化け。トリル後、相手の上から高火力技をぶっ放してるだけで勝ちに導いてくれる。もはや言うことはなかろう。

 

アマージョ@いのちのたま

特性:じょおうのいげん

性格:ゆうかん

実数値:169-189-129-X-118-69(S個体値0 or 1)

努力値:172-252-84-0-0-0

技:パワーウィップ/トリプルアクセル/じゃれつく/まもる

対ゴリランダーだけでなく、高火力かつ広範囲で攻撃できるためアマージョダイマックスことも多い。じゃれつくはパルキアに対する打点になるということと、ダイフェアリーを打つことで隣のポケモンモロバレル等の催眠技から守るために採用。

他の候補としては「ちょうはつ」やヌケニンへの打点になるだけでなくと隣のカイオーガ等と相性が良い「しっぺがえし(ダイアーク)」が挙げられます。

当時はパルキアの数が多めだったのでじゃれつくを優先しました。

耐久についてはザシアンのきょじゅうざんを耐える確率を上げつつ、いのちのたまの被ダメージを最小限に抑えられる(10n-1)ようにしました。

 

レジエレキ@こだわりメガネ

特性:トランジスタ

性格:ひかえめ

実数値:155-X-71-167-70-252 ※A個体値0は厳選できず

努力値:0-0-4-252-0-252

技:かみなり/10まんボルト/ボルトチェンジ/はかいこうせん

相手にイベルタルがいる場合や、明らかなトリックルーム構築に対して選出し圧力をかける。ひかえめ+こだわりメガネの火力は凄まじく、10まんボルトでH252振りのとつげきチョッキ持ちイベルタルを62.5%で一撃で倒せるほどです。

最速以外の対レジエレキに素早さで勝てるように準速にしました。S+1の最速100族(リザードンやサンダー等)も抜けます。

 

トルネロス@たつじんのおび

特性:いたずらごころ

性格:冷静

実数値:185-X-91-194-101-117(S個体値29)※A個体値0は厳選できず

努力値:244-0-4-252-4-0(4余り)

技:ぼうふう/ねっぷう/くさむずび/まもる

選出画面で圧力をかけるおっさん。The見せポケ。影のMVP。

一度も出してないので言うことなし。ポケモンバンクに眠ってたのを引っ張ってきただけなのでS個体値も適当。

※INCでは超適当にソクノのみを持たせた一般的なサポート役のトルネロスを入れてましたが、苦手なとつげきチョッキ持ちナットレイに少しでも強くなれるように改善した型を載せています。

【選出】

・基本選出

先発:黒バドレックスイエッサンメス

後発:カイオーガアマージョ

このゆびとまれトリックルームをした後に、ただ攻撃するだけ。

選出段階で追い風偽装してるので非常に決まりやすい。

 

・相手にイベルタルがいる/相手がトリックルーム構築/アマージョの刺さりが悪い等

先発:黒バドレックスレジエレキor イエッサンメス

後発:カイオーガアマージョor イエッサンメスorレジエレキ

刺さりが良さそうな時はレジエレキを先発で出します。

相手の構築次第ではボルトチェンジトリックルームのような動きをして、トリックルームが切れた後にレジエレキで上から攻撃することもあります。後発にレジエレキを置く場合もトリックルームが切れたあとに動いてほしいので、ターン管理がとても重要になってきます。

【戦績】

31勝3敗 レート1886 13位 勝率約91%

負けた試合

①ザシアンカイオーガ。かなり上手く立ち回られて負け

②ザシアングラードン(再戦)。エルフーンがにほんばれしてきてカイオーガ通せず負け

③ザシアンカイオーガ。草技持ちのダイマナットレイに破壊されて負け

【最後に】

ダブルバトル自体はXYから本格的に取り組み始めましたが、レーティングバトルを楽しむ程度で、WCSに向けて本気で取り組んだことがあまりありませんでした。

そのため今回も深夜まで友人と居酒屋でお酒を飲んでおり、初見殺し構築がどの程度通用するか確かめたいという程度のモチベーションで帰宅後に潜り始めました。

しかし、予想以上にレートが上がっていき、予選抜けラインに届きそうになった頃には心臓バクバクで、絶対に勝って全国大会に出たいと思うようになっていました(都合良すぎ)。

対戦中に通話してくれた友人の助言もあり、まさかまさかのレート1886まで到達することができました。精神的にも一人でやっていたら安定していなかったと思うし、34試合も連続で出来ていなかったかもしれないので、とても感謝しています。

DiVAさん:https://twitter.com/DiVA_Poison

 

最後の最後に、Youtubeで生放送をしたり稀に動画投稿したりしていますのでチャンネル登録をしてくださると嬉しいです!INCのほとんどの試合を録画しているので後日公開予定です!

www.youtube.com

長文になりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。